アルゼンチン/ウシュアイヤ
★南米大陸最南端の町ウシュアイア
★伝説の日本人宿”上野山荘”
★ビーグル水道ツアー 3時間1本勝負
★アサード最高!1時間一本勝負
★奇跡的なウシュアイ脱出劇
■アルゼンチン|南米大陸最南端の町ウシュアイア(1/28) |
チリのプンタ・アレーナスから1日かけて南米大陸では最南端の町ウシュアイアに到着。(※人が住む村規模ならチリの方が最南端)
ウシュアイアの海岸沿いの停留所で降ろされ、バスはそそくさと立ち去る。取り残された乗客たちは方々に散り始める。
すでに18時近くすっかり暗くなり始めている。
宿の手配をしていない俺はガイドブックを持っている他のパッカーについこうかとも考えたが誘いを丁重にお断りし伝説の日本人宿”上野山荘”に行ってみることにした。
しかし、すでに観光案内所は閉まっているのでどうやって行けば良いか判らず八方塞。周囲に日本人は皆無だし・・・。
メインの町から離れていてバスで10〜20分ほどという情報だけは知っていたのだ。
同じホステルなら知っている人も居るかもしれないと思いいくつか尋ねて歩く。十件ほど聞いてよーやくバスの番号と停留所の情報を入手しバスを待つ。情報を信じ20分待ってよーやくバスに乗り込む。
スペイン語しか離せない運転手に”上野山荘”と言っても理解してもらえず、Japanese Guest Houseと言っても全く判ってもらえない。
”ハポネサ・カーサ(日本人の家)””オスタル(ホテル)”目印の”グランデ・ブランコ イ ロホ・タワー(大きな白と赤の塔)”って身振り手振りで伝えたら好反応が帰ってきた。
”判ったから座ってな!”っていう感じで伝えてくれるんだけど、スペイン語圏の人は皆調子が良いのでうっかり信用してはならない。
再度確認したら”大丈夫だって!”と自信満々のご様子。
20分ほど走りバスは坂道を下った
大きく湾曲した場所で降ろされ、
この道を上がって鉄塔の近くだと教
えてもらい迷うことなく無事に到着。 |
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↑目印の赤白の鉄塔 |
空きはあるそうだが管理人に案内してもらいオーナーのおばあちゃんにお会いする。
おばあちゃんに宿泊の許可が
必要なんだってさ。駄目って言
われることもあるのかもしれない
のか面接のような気分でお会
いする。
簡単に承諾されたのでご挨拶
を済ませた。 |
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↑ 日本人には吼えない
トルーチャ |
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ここは日本人しか泊ることが出来ず、アルゼンチン人でさえ泊らせないそうだ。おばあちゃん曰く、『あいつらは悪いことばっかするから駄目だ。』とかなり厳しい口調で言っていた。 |
盗難などのトラブルは日本人宿って圧倒的に少ないからそうなのかもしれないな。
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宿泊者にご挨拶し、海岸沿いの大きなすーパーへ買出しに行く。
慣れないのでショートカットが出来ず片道30分かかってしまう。
ワインやビール、ステーキ肉などを買い込み戻る。
帰りはかなり暗くなってきたので犬が徘徊し始め怖い。
ステーキ肉を持っているから2匹の犬につけ回され超怖かった。
↑上野山荘の共用フロアー。(TVが観れる)
狭いけど宿泊者全員が座れ会話も弾む。満室の時はここで数名寝ることもあるそうだ。
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翌日(1/29)は散歩がてら町まで海沿いを歩いた。ゆっくり歩いても1時間もあれば到着する。真っ直ぐに向かえば30分程の距離。
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これと言って何がわるわけでもなく、静かな港町です。 |
ほぼ毎日のようにあ雲った空の
先に南極があり、ここから南極
へのクルージングツアーが出て
います。 |
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ちなみにツアー代金は何十万円もし、南極に上陸すると倍ほどするみたいですね。沢山のツアーがあってツアーや船によって料理に当たり外れがあるみたいです。
どのツアーも1週間前後は乗船するはずなのでネットなどで口コミチェックしてからツアーを決めないと最悪の1週間になるかもよ。
中間地点あたりに沢山の巡洋艦が停泊しておりました。
見つかったら怒られそうなのでこっそり隠し撮り。
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この日はイヤホンが壊れたので町でお買い物をし、スーパーで買い物を済ませバスで帰宅。
アルゼンチンのサッカーをTV観戦。
元代表選手のリケルメが出ていました。やっぱ上手いや!
■アルゼンチン|ビーグル水道ツアー 3H1本勝負(1/30) |
今日のメインはウシュアイアの港から出るビーグル水道ツアー。
ビーグル水道をフェリーで3時間の遊覧観光する贅沢なツアーだ。
シーライオンなどの野生動物を堪能できるので楽しみなのだ。
ツアー代金は141.00ARS(3525円)で最安値の部類。
午前と午後の部があり、午後の部で参加。
ウシュアイア港を出て離れ小島
に停泊し、下船。
野鳥などを見学。 |
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再度乗船し、船は先へと進む。
岩肌に白と黒の鵜のような鳥を発見。
あほな奴は『観て観てペンギンが居る。』って言うらしいが、結構勘違いする人が多いんだってさ。
気持ち悪いほどの大量の数に鳥肌ものです。鳥だけに・・・。
泳いでる奴も居ます。だからペンギンって町がうんかも?
飛んでる奴もいるしね。
確かに『ペンギンって飛ぶんだよ。だって観たんだもん。』っていう間違った解釈をした女の子がいたもんな。
ボートはずんずん進みやがて別の小さな岩のコロニー(巣)へ。
さっきより間近に見れる。
岩の反対側にたくさんのシーライオンを発見。
写真では伝えられないがシーライオンってめっちゃ臭いです。
鼻がもげそうなので口で息しながらの撮影タイム。
一際大きなシーライオンが長なのかそれを中心にコロニーが形成されてました。
『オーッ!オーッ!』と無く奴。
最後の灯台がどーじゃこーじゃ言う取りましたがどーでもええです。
十分堪能させていただきましたからね。
■アルゼンチン|アサード最高!美味コルティージョ(1/31) |
この日は上野山荘から街中のホステルに移動。
無料WiFiがある宿なのでこれから行くブエノスアイレスの情報などを仕入れるのに良いのだ。
治安面を考えると事前調査は必須の危ない町だからね。
おばあちゃんからこの日予定されているアサード(バーベキュー)の参加は快く承諾いただけたので荷物を一旦新しい宿へ移動させ、昼すぎにに戻ってきた。
俺は火起こしや焼きなどを手伝い、女性人はポテトサラダなどこしらえて分担作業なのだ。
焼き初めと同時に待ちきれすにビールを開けるモノども。もちろん俺もその一味だ。
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さて、今日のメインはコルティージョ(子羊)のアサード。
※アサードはバーベキュー。
スーパーで買ってきた子羊(激安)を沢山のアラ塩で覆い、遠火でじっくり焼いていくのだ。
片面30分なので60分一本勝負の戦いで油がじんわり滴る程度で焼くのが柔らかくジューシーに焼くコツなのだ。
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脇役のビーフと血合いのソーセージ(黒)とソーセージ(白)の下僕どもが華を添える。
1時間も待てないのでビールもワインもガンガン空いていくのだ。
血合いのソーセージ(黒)が獣臭さも後味の悪さもなくマイルドで好評価を得ていました。新鮮だったんだろうね。白いのより美味かった。
最後に登場したオオトリのコルティージョ(子羊)。
1時間も焼いていたのに果てしなく柔らかく、肉汁たっぷりでウマイのナンノ。たっぷりの塩が不必要なものは落ちてなくなっているので塩辛さはなく肉を甘く感じさせてくるのだ。
ラム肉の堅さや臭さとは全く無縁だ。
おばあちゃんも元気にコルテイージョ(子羊の肉)を美味しいと1人前をぺロリ平らげた。
激ウマアサードに全員一致の台絶賛で幕を閉じた。
皆で記念撮影
おばあちゃんはこの後しばらしくして体調を崩されて入院。
1〜2ヶ月しておばあちゃんの訃報を聞きました。ご冥福をお祈りいたいます。
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食後にビールやワインを飲みながら深夜遅くまで談笑。
眠たくなった人から抜けていき最後は3人ほどになってしまい1時半にお開き。明日ウシュアイアを発つため街中のホステルに歩いてもどらければならず真っ暗な夜道をひとり歩く。
最初の10分は犬がおっかけてきたり、遠くで吼えたりと身の危険を感じつつ背後に気をつけながら歩かねばならなかった。
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民家の付近はヤバイと判断し、海へ南下。
無事によーやく海まで辿り着き犬の心配は無くなった。
夏だけど夜はかなり冷え込み震えが止らない。 |
空は雲が無く、満月が奇麗な
夜でした。
海に反射する光が奇麗でしば
し休憩。
同じアルゼンチンでも首都ブエ
ノスアイレスだと夜中の2時に一
人で海辺でぼーっとしてたらさす
がに危ないでしょうね。 |
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アサード(バーベキュー)という旅の思い出をしっかり胃袋に収め、南米最南端ウシュアイアを明日去ります。
■アルゼンチン| 奇跡的なウシュアイア脱出劇(2/1) |
夏のハイシーズンでブエノスアイレスまでのフライトに全く空きが無く数日間探し回った空席待ち。
1ヶ月先まで席は埋まっているとのことだったので48時間の長距離バスで向かうことを余儀なくされていた。
ただ移動するだけなのにしんどいなと決断出来ぬまま探し続けようやく空席を発見できたのが昨日。
料金は2万円以上の出費となったがバスで丸2日間かけて北上していくストレスを考えれば安いものだ。
バスでさえ2日間の距離なので1万円以上するの結構高額なのだ。
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何はともあれ飛べる事になったのだが夜のフライトなのだ。
ブエノスアイレスは初めて行く町だし、治安は良くないそうだ。
空港で1泊となるがそれでもバスよりは快適なのだ! |
ブエノスアイレスの空港のロビーで寝床を探す。
小さなブースの後ろが人目につかずええ感じだ。
カバンはセーフロック・ワイヤーで鉄の棒にくくり防犯対策。
シュラフを引いて寝ようとするが暑い!夏だし、エアコンがついてないからか湿度が高くて寝苦しい。
汗だくになりながらも長距離バスよりはマシだと思い泥のように眠った。